髄腔内投与では、腰の部分、腰椎(ようつい)の間に注射し(腰椎穿刺:ようついせんし)、脳や脊髄に直接スピンラザが行きわたるようにします。
スピンラザの髄腔内投与は、SMAの診断・治療に精通し、髄腔内投与や腰椎穿刺に習熟した医師が行います。
腰椎穿刺は髄液の検査や腰椎麻酔、脳脊髄の治療などのために、これまでも行われてきた実績のある手技です。
● | 注射する部位に、皮膚の感染症や炎症がないことを確認します。 |
● | 注射の位置を確認するために、超音波検査や、その他の画像検査を行う場合があります。 |
● | 注射は専用の針(スパイナル針)を使用します。 |
● | 少量の脳脊髄液を採取した後、1~3分かけてスピンラザを注入します。 |
● | スピンラザの髄腔内投与後の過ごし方については医師の指示に従ってください。 |
スピンラザは、乳児型SMAと乳児型以外のSMA(「SMAとは > SMAのタイプ」参照)で、投与スケジュールが異なります。
治療の初期に行う負荷投与では体の中で十分な量のSMNタンパク質をつくりだすために、薬を短い期間で複数回投与します。
維持投与期では体内で一定量のSMNタンパク質を安定してつくるために、4ヵ月または6ヵ月毎に投与します。