SMAの症状は、進行する筋力の低下、筋肉の萎縮(いしゅく)などですが、タイプによって症状の程度が異なります。



Ⅰ型[別名:Werdnig-Hoffmann(ウェルドニッヒ・ホフマン)病]
【生後0~6ヵ月で症状があらわれる】

首がすわりにくい
咳(せき)が弱い
泣き声が弱い
食べものを噛(か)んだり飲みこんだりする筋肉の力が弱くなってくる
筋力が弱くなってくる
横になっているときに「カエルの足」のような姿勢をとる
身体の両側ともに、重い筋力低下がある
呼吸に用いる筋肉(肋間筋(ろっかんきん))の力が弱くなってくる(シーソー呼吸など)



Ⅱ型[別名:Dubowitz(デュボビッツ)病]
【生後7~18ヵ月で症状があらわれる】

座った姿勢で背中が丸い
まれに飲み込みや咳、呼吸に障害がおこることがある
手の指がふるえる
筋肉痛や関節の動きの制限がおこる
脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)(背骨の弯曲(わんきょく))などがおこり、装具(そうぐ)や手術が必要となる場合が多い



Ⅲ型[別名:Kugelberg-Welander(クーゲルベルグ・ウェランダー)病]
【生後18ヵ月以降に症状があらわれる】

転びやすい
一般に、腕よりも脚の筋肉の方が、強く影響をうける
筋肉痛
関節が硬く動きにくくなる、一部の関節を使い過ぎる
手の指がふるえる
脊柱側弯症(背骨の弯曲)がおこることもある



Ⅳ型
【青年期後期/成人期に症状があらわれる】

症状は、若年発症型SMAと似ている。
成人期に、筋力低下やふるえ、筋肉のひきつりや痛みが徐々にあらわれはじめる